代表ご挨拶

「学童保育のはこにわ」代表の佐藤宏明と申します。
保護者の皆様に私のことを知っていただきたく、経歴と「はこにわ」開校までの道のりをご紹介させていただきます。

学歴・経歴
私は工学、医療、そして教育と、少し変わった経路を歩んでまいりました。
▼学歴
・国立明石工業高等専門学校 都市システム工学科
・清恵会第二医療専門学院 放射線技師科1部
・放送大学教養学部
・大阪教育大学大学院 教育学研究科 高度教育支援開発専攻
▼職歴
診療放射線技師として大阪府立病院機構などで医療に携わった後、母校の清恵会第二医療専門学院で教員として8年間勤務いたしました。その間、3年間は学科長として学生たちの成長を支援してまいりました。
そして2024年4月、長年の夢であった「学童保育のはこにわ」を生駒市に開設いたしました。

【おまけ】
現在、思いがけず伸びた髪を活かし、ヘアドネーションにチャレンジしています。子どもたちと共に、できることから社会貢献していければと考えています。

『専門学校での教員経験から見えてきたこと』

 私は清恵会第二医療専門学院を卒業後、診療放射線技師として臨床経験を積んだ後、母校の専任教員として学生たちの指導にあたりました。教員として過ごした日々は、私に多くの気づきをもたらしてくれました。特に印象深かった3つの発見をお伝えしたいと思います。

▼考える力の大切さ
 専門学校では、多くの学生が国家試験合格を目指して問題と解答の暗記に必死でした。質問に来る学生たちも「とにかく答えだけを教えてほしい」と言うことが多く、過程や理由にはあまり興味を持たない姿勢が目立ちました。しかし医療の現場では、なぜそうなるのか、どういう理由があるのかを理解することが何より大切です。
 例えば、「Aという病気にはBという治療」と覚えるのではなく、「なぜAという病気が起きるのか」「なぜBという治療が効果的なのか」というように、メカニズムを理解することで、はじめて現場で活きる知識となります。この「なぜ」の理解が実践での応用や判断につながります。そして、医療に限らず、「なぜ」を考える力はどの分野でも必要なスキルだと感じています。

▼表現力・読解力の重要性
 また、教員として学生たちと接する中で、もう一つ気づいたことがあります。それは、解説が伝わりづらい学生や、自分の考えを簡潔に表現するのが苦手な学生が少なくないということです。優秀な学生でも、自分の考えを上手く表現できない、問題文の真意を読み取れないというケースをたくさん見てきました。試験においても、文章の意味を正しく読み取れないがために、知識を活用できず点数が伸びない姿を見て、非常にもったいなく感じました。こうした読解力や理解力は専門学校の短期間で培うには限界があり、幼い頃からの積み重ねが必要だと痛感しました。

▼将来の選択肢を広げる大切さ
 診療放射線技師という職業は医療職の中でも、比較的マイナーな職業でもあります。学生たちと話していると、「父が診療放射線技師で自分も…」や、「母が看護師だから医療職に…」と親や身近な人の影響でこの道をなんとなく選んだというケースが多く見られました。もちろん医療を志すのは素晴らしいことですが、中には医療分野以外の適性を持っている学生もおり、幼い頃から医療一筋で、他の選択肢を知らないままでは、本当にやりたいことを見つける機会を逃してしまうかもしれません。こうした経験を重ねる中で、私は強く思うようになったのです。子どもたちは小さい頃から多くの経験を通して、「自分は何が得意か」「何が好きか」を知ると同時に、自分自身で未来を選べる力を育むことが大切だと。

 これらの経験から、子どもたちには
 ・「なぜ?」を大切にする考える力
 ・自分の思いを表現できる力
 ・幅広い経験を通じた将来の選択肢
 これらを育んでほしいと強く願うようになりました。この思いが、「学童保育のはこにわ」の教育理念にも深く反映されています。

『はこにわ設立への道のり』 

 診療放射線技師の養成施設で教員になるためには、5年以上の実務経験が必要です。私はその条件を満たして教員となりましたが、教育学を体系的に学ばないまま教壇に立つことに違和感を覚え、大阪教育大学大学院で教育学を学ぶことを決意しました。

 日中は通常業務をこなし、夜間に大学院で学ぶ日々は非常に大変でしたが、この経験を通じて教育に関する幅広い知識を身につけることができました。特に「子どもの教育」に強い関心を抱くようになり、自分の子どもたちとももっと積極的に関わりたいという気持ちが高まっていきました。しかし、専門学校で教員や学科長として多忙を極める中、なかなか子どもたちとの時間を確保できず、もどかしさを感じていました。

 大学院では、学童保育に携わった経験を持つ方々と出会い、授業の中で学童に関するテーマを扱う機会もありました。その経験を通じて、学童保育への興味が次第に深まっていきました。

 その頃、上の子が小学1年生になります。それまで住んでいた大阪市内では、勉強に特化した学童や、習い事と提携した学童、スポーツや音楽、芸術に特化した学童など、さまざまな選択肢がありました。しかし、生駒市では英語特化型の学童はあるものの、幅広い分野の学びを提供する学童は見当たりませんでした。

「自分が通わせたいと思う学童がないなら、自分で作ればいいのではないか?」
そう思い立ったのが、「はこにわ」設立のきっかけです。これまでの専門学校教員や学科長としての経験、そして大学院で学んだ教育学の知識を活かせば、同じような思いを持つ保護者の方々の力になれるのではないかと考えました。

 しかし、学童を立ち上げるには何から始めればいいのか、運営の仕方も全く分からない状態でした。そんな時、生駒市が事業計画の策定から事業展開までを一貫して支援する「いこま経営塾」の受講生を募集していることを知り、参加を決意しました。経営塾では創業に関するさまざまな知識を学び、多くの方々に相談する中で、自分が目指す民間学童のイメージを少しずつ具体化していきました。

 さらに翌年には、同様に生駒市が主催する「Ikoma Local Business Hub(ILBH)」にも参加し、ビジネスの基礎を学ぶとともに、生駒市商業観光課や株式会社SASIのサポートを受けながら準備を進めました。そして、2024年4月、ついに「学童保育のはこにわ」を開校することができました。

『はこにわの教育理念と実践』

 「はこにわ」では、子どもたちが楽しみながら成長できるよう、様々な取り組みを行っています。

論理的思考力・問題解決能力を育む
 社会に出ると、数字を扱う場面は多くあります。そこで「はこにわ」では、机上での学習だけでなく、ボードゲームなどを通して、子どもたちが楽しみながら数学的思考力や問題解決能力を身につける工夫をしています。

▼国語力の向上
 物事を正しく理解し、自分の考えを表現する力は、将来必ず役に立ちます。「はこにわ」では、読書の時間を通して国語力の向上を目指しています。読んだ本の感想をノートに書くことで、自分の思いを言葉で表現する練習をしています。本を読む習慣がない子どもたちも、絵本の絵や感じたことについて書くことで、自分の思いを言葉で表現する練習をしています。また、将来的には、子どもたちが自分の好きな本を紹介し合う「はこにわビブリオバトル」を開催したいと考えています。

▼将来の選択肢を広げる様々な経験
 「はこにわ」では、子どもたちに様々な体験を通して、将来の選択肢を広げてもらいたいと考えています。例えば、絵を描くことを通してデザインに興味を持つなど、様々な可能性を発見する場を提供します。
 また、成功体験だけでなく、失敗からも学ぶことができるようにサポートします。失敗は終わりではなく、次の成功へのステップです。私たちは、子どもたちが失敗から学び、成長していく過程を大切にしています。

『保護者の皆様へのメッセージ』

 お子さまの学童保育について、様々な思いを抱えていらっしゃるかと思います。私自身も小学生の子どもを持つ父親として、保護者の皆様の不安や、お子さまにとって安心できる環境の大切さを深く理解しています。

 共働き家庭では、平日にお子さまと過ごす時間が限られてしまうなど、様々な悩みがあるかと思います。私自身も、子どもたちに色々な経験をさせてあげたいと思いながらも、仕事との両立で悩んだ時期がありました。だからこそ「はこにわ」では、お子さまが楽しく過ごしながら成長できるよう、様々な工夫を凝らしています。

 また、保護者の皆様にも、ご自身の時間を楽しんでいただきたいと考えています。忙しい毎日の中でも、少しでもリフレッシュできるよう、「はこにわ」がお手伝いできれば幸いです。

 「はこにわ」は、お子さまだけでなく、ご家族皆様の笑顔を大切にしています。お子さまも保護者の皆様も、今しかない貴重な時間を安心して過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。

 ぜひ一度、説明会や体験会にお越しください。お待ちしております。

施設概要

施設名学童保育のはこにわ
所在地〒630-0257 
奈良県生駒市元町2丁目3-19
代表者名佐藤 宏明
開所日月曜日~土曜日
開所時間8:00~19:00(最長7:30~21:00)

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